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「秋田の行事」引っ越し関連に、8996万円の県費支出 ― 果たして移転する必要があったのか。 (2013.10.2)

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2013-11-02
 8月31日に、秋田県立美術館・平野政吉美術館から200メートル離れた新美術館に移された、藤田嗣治画伯の壁画「秋田の行事」だが、この引っ越し関連の新県立美術館オープン関連事業に、秋田県は、2013年度の予算で8996万円の事業費を計上している。特別展や暫定オープン期間の展示会などの経費も含むが、すべて「秋田の行事」の移設に伴う支出である。

 美術館新築のために20億円の県費を費やし、2012年度には、新美術館開館準備事業費と暫定オープン事業費6149万円が計上され、さらに学芸員も大幅に増員され、概ね1億円が支出されている。
 毎年毎年1億円近い額の県費が、「秋田の行事」の引っ越しに伴う、新県立美術館オープン関連のために使われている。

 秋田県の在るべき姿を考えた時、新美術館オープン関連に毎年これだけの支出をしていることは、異常ではないか。その他に、指定管理者への補助もある。
 「秋田の行事」を移さなければ、これらの支出は押さえられたものである。

 従来からの県立美術館での展示の良さを生かし、継承し、さらに手を加えることによって、より少ない県費支出で、「秋田の行事」を、県議会で答弁したように、「より良好な施設環境のもとで次世代に伝えていく」(あきた県議会だより NO.137 平成23年11月)ことが十二分に可能であったのである。

 全く無駄で、しかも、県立美術館・平野政吉美術館の文化的価値を十分に調査もせず、認識もしないまま、移転だけを進めた、新美術館の建設、オープンであったと言える。

 現県知事は、2010年2月の県議会で、県立美術館移転新築を含む秋田市中通の再開発事業について、「政治判断だ」という言葉を使い、事業と移転新築を進めた。その意味は重く、当然、「政治責任」を伴うものでもある。
 「個人の判断」や「県庁の判断」とは違うのである。果たしてその意識があるだろうか。

 この1カ月ほど、秋田の地元紙、秋田魁新報では、連日のように、大きく紙面を割き、時には一面に特大写真付きで藤田嗣治画伯の壁画「秋田の行事」に関する記事を掲載している。数えて見ただけで、8月20日、25日、28日、29日、30日、9月1日、3日、8日、23日、24日、25日、26日、27日、28日、29日、10月1日、2日と、実に17日もある。
 読者を煽るこのキャンペーンぶりは、異常なほどだ。

 また、秋田DC関連のJR東日本のCMでも、女優、吉永小百合さんを起用した「秋田の行事」編が流れているが、秋田DC関連には、2億円の県費が使われているとのことだ。

 これらのメディアでの報道や、宣伝で「秋田の行事」を取り上げるというやり方で、観光客の集客を考えるなら、美術館の新築は、全く不要ではなかったのか。
 
 無駄な「箱物」の新築と、完成した「箱物」の宣伝のために、二重に県民の血税が使われているような県政である。






お薦め記事 …
本質をわきまえない秋田県民の県民性と公共施設の建設
 秋田県人は 《見えっぱりで、ルーズでのんびり屋で、お上意識ばかりが強く、権威にへつらい、射倖心に富み経済観念はゼロ、中央へのコンプレックスを捨てきれない》 《とどのつまりは、本質をわきまえずに行動するきらいが強い》 と指摘されています。県内の出来事に当てはめると容易に理解できます。 秋田県人は物事の本質を見極め行動すべきです。  http://akitacolumn2.blog.fc2.com/blog-entry-119.html



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新県立美術館に移された「秋田の行事」を観た方々から、

以前より展示室が狭くなった。
「秋田の行事」が、窮屈で縮んで見える。
階上の左右から見ることが出来なくなった。
照明の照り返しがきつい。
2階から見ると目線から高すぎる。3階から眺めると壁画が低すぎる。
展示室に奥行きがなく、この壁画の迫力が全く感じられない。
以前は圧倒するほどの存在感があったが、この絵の輝きが失われた。
新しい建物の現代的な感じと秋田の行事が違和感ある。
あそこへ行きさえすれば、という大きな拠り所が失われた。

などの声が上がっています。
(2014年2月)




 「秋田の行事」は8月31日に、平野政吉と藤田嗣治が一体となり建てた現県立美術館(平野政吉美術館)から移設されました。これは、世界に誇れる貴重な文化遺産を崩壊させる、非常に愚かな行為であり、一秋田県民として、強く非難致します。

(2013年8月31日)




 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、建物を活用を検討していながら、2013年6月30日で閉館扱いとなりました。
 平野政吉と藤田嗣治が一体になり、実現させた現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、後世の人々、美術愛好家、若者達、藤田嗣治ファンのためにも残すべきです。
(2013年8月1日)




 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の大展示室は、「秋田の行事」のためにレオナール・フジタ(藤田嗣治)が助言したものです。
 

 ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
(2013年5月15日)



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美の巨人たち 藤田嗣治 「秋田の行事 」 ― 視聴出来なかった秋田県の方々に、一部誌上再現!
現秋田県立美術館(平野政吉美術館)に展示されている藤田嗣治「秋田の行事」




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    新県立美術館の入館者数と今後の予想

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    2013-09-30
     8月半ば頃からの、地元紙による異常なまでの連日の、特大写真付きの大壁画「秋田の行事」関連の報道、女優、吉永小百合さんを起用したJR東日本のテレビCM、NHKや民間放送による「秋田の行事」特集番組などで、藤田嗣治画伯の「秋田の行事」は、この1ヵ月程、尋常でない位、大量にメディアに取り上げられた。

     そういった影響あることだろうし、「秋田の行事」が移された、新県立美術館の本オープンだという日には、相当の数の来館者があるかも知れないだろうなと、冷ややかな目で見ていたら、今日の秋田魁新報の見出しに 「2100人魅了『秋田の行事』」(2013年9月29日、秋田魁新報) とあった。

     この数をどう見るかだが、読売新聞によると 「この日は約2100人が新県立美術館を訪れ、うち約600人はカフェのみの利用者だった」(2013年9月29日、読売新聞) とある。「秋田の行事」を観るために来た人は、1500人ということになる。

     因みに、1967年(昭和42年)5月5日に開館した秋田県立美術館・平野政吉美術館は、一般公開した午後だけで、2600人の来館者があった。

    「 … 一般公開の正午になると、定刻を待ちきれずに門前に並んでいた人が館内に殺到するほどの盛況で、この日、午後だけで二千六百人の鑑賞者で賑わった」
    (「平野政吉 世界のフジタに世界一巨大な絵を描かせた男」より、 渡部琴子著 新潮社 2002年)


     県民の待望ぶりが窺われる。今よりメディアでの取り上げ方が少ない時代にこれだけの入館者があった。当時の新聞写真で入館者の密度を見ても、今回よりかなり多いのが分かる。
     
     一方で、秋田県立美術館・平野政吉美術館では、初年度は1日平均1000人以上の入館者があったが、二年目には一日平均300人を切ったと言う。この減少は、熱し易く冷め易いと言われる秋田県民の県民性が影響しているのだろう。

     今回の「秋田の行事」の移設展示では、40数年に及ぶ秋田県立美術館・平野政吉美術館での展示によって、自ら積極的に鑑賞に訪れた多くの人達の足は、寧ろ鈍ることが予想され、入館者数の頼みは、「秋田の行事」について無知であった、物見遊山の客である。こららの客はテレビCMの終了などとともに間違いなく減るだろう。また、年代によっては、この壁画に興味を示さない年代もあることだろう。

     二年目年以降には、秋田県立美術館・平野政吉美術館以上に客足が落ち込むことが十分予想され、見通しは暗いと言えるだろう。

     地元紙では、「秋田の行事」の移設と新県立美術館の本オープンで、秋田市中通の再開発事業が終わったかのように報道され、「秋田の行事」を始めとする藤田嗣治画伯の作品を商業地域に利用する意図の再開発事業であったことが明確になっている。これは、藤田嗣治作品、藤田嗣治芸術に対する侮辱と言えないのか。

     更新時期にある美術館を移転させ、空いた跡地にさらに別の施設を移築するという卑しい意図の下に、「箱物」を造ることが何よりも優先された再開発、美術館新築であったと言える。

     在任中に、新たな「箱物」を造ることが仕事だと思っているような、古い感覚の首長しか選べない、現在の秋田県の政治状況とその首長を支える地元メディアなどの周囲の人々。
     それらが変わらない限り、秋田の将来は益々危ういと思えてならない。





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    (2014年2月)




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    (2013年8月1日)




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     ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
    (2013年5月15日)



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    新県立美術館の指定管理者選定の不明朗な経緯

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    2013-06-13
     5月30日の地元紙によると、新県立美術館の指定管理者に、公益財団法人・平野政吉美術財団が唯一、指定候補に選定され、6月県議会において、関連予算案などが提出されるとのことである。

     新県立美術館の指定管理者については、以前、ウェブ上で公開されていた、新県立美術館基本計画策定委員会の議事録(第2回会議《要旨》)を見ると、「平成22年までの実績を考慮して指定管理者の評価が出てくる。その評価に基づいて、一般公募する。それをクリアーした団体が指定管理者となる」と書かれてあった。
     現県立美術館の指定管理者である公益財団法人・平野政吉美術財団に限定せずに、一般公募する方針が示されていた。

     ところが、2010年(平成22年)2月8日の定例会見で、県知事は、新県立美術館について、「平野財団も含めた財政的なバックアップもしていくべきだと思っています」(県ウェブサト)と話し、公益財団法人・平野政吉美術財団に対する財政的支援を公言している。
     財政的支援とは、具体的に新美術館の指定管理者選定や管理費の補助をさすものと思われる。

     また、2012年(平成24年)12月19日の新聞記事によると、新県立美術館の特別展の準備が、平野政吉美術財団が中心になり進められているとあった。
     「…… 準備は、現美術館の指定管理者である財団が中心となって進められている」(2012年12月19日、秋田魁新報)

     新県立美術館の指定管理者の公募による選定や審査が行われる以前に、公益財団法人・平野政吉美術財団が指定管理者に選定されることを前提とした準備などを行っていた状況があったようである。

     現県立美術館の美術品の所有者である公益財団法人・平野政吉美術財団は、平成18年度から、現秋田県立美術館の指定管理者にもなっているが、管理費の赤字分として、年間4000万円の補助を県から受けている状態であったと言う。

     「財団では管理費に年間5000万円かかる。しかし収入は入場料と貸しホールの利用料を合わせて1000万円ほどで4000万円の赤字になる。残りは県から補助をいただいている」(平成22年1月8日、週刊アキタ)

     その公益財団法人・平野政吉美術財団が、指定管理者の唯一の指定候補に選定されている。

     現県立美術館の運営管理においては実績が乏しかった公益財団法人・平野政吉美術財団が、新県立美術館の唯一の指定候補に選定されたのは、意図的であり、不明朗な印象が免れないのではないか。





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    (2013年8月1日)




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     ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
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