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秋田県衰退~人材流出~の象徴、県がPRキャラクター、キャッチコピーを再度の選定 (2015.10.15)

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2015-11-14
 秋田県の抱える大問題、全国一の人口減少。秋田県では、少子化が著しく、出生率(人口1000人当たりの出生者数)は20年連続の全国最低の水準にあり、一方で人口の社会減(人口の県外への転出-県外からの転入)でも全国一の高水準にある。
 人口の流出は、そのまま人材の流出でもある。
 例え、小中学生が全国学力テストで上位を占めるなど秋田県が教育熱心な県であるとしても、そういった優れた人材が高校卒業以降、県外に多量に流出するという、産業構造、社会体制を有しているのが秋田県であり、それが、秋田県全体のあらゆる衰退の主因であると著者は考える。

 「秋田県の合計特殊出生率は前年より0.01ポイント低い1.34となり、2年連続で低下した。出生数が179人減少したためで、人口1000人当たりの出生者数の割合も0.1ポイント減って5.8と、20年連続で全国最低となった」 (2015年6月6日、日本経済新聞)

 「本県では、死亡者数が出生者数を上回る 『自然減』 と、転居などによる 『社会減』 が進んでいる。自然減少率は0.84%と全国最高、社会減少率0.43%は青森に次いで2番目に高かった」 (2015年4月18日、秋田魁新報)


 さて、秋田県では、県がこのほどPRキャラクター、観光キャッチコピーを、既存のものがありながら、新たに選定したとのことだ。

 ご当地、PRキャラクター、ゆるキャラの数は日本全国で1000や2000では下らない。
 ゆるキャラグランプリのオフィシャルサイトhttp://www.yurugp.jp/によると、2014年のゆるキャラグランプリの総合ランキング1位はぐんまちゃん(群馬県)、以下ふっかちゃん(埼玉県深谷市)、みきゃん(愛媛県)、しんじょう君(高知県須崎市)、チャチャ王国のおうじちゃま(京都府宇治商工会議所)などと続き、秋田県のゆるキャラでは、やっと233位にニャンパチ(八郎潟町)が入り、以下258位オモテナシ3兄弟(田沢湖高原旅館組合)、366位美郷のミズモ(美郷町)、651位ニャジロウ(ニャッパゲ事務局)、979位スギッチ(秋田県総務部広報広聴課)、1063位秋歩くん(秋北バス)、1167位やきっピ(横手やきそば研究会)、1193位ビッキー(秋田ノーザンハピネッツ)となっており、1699位まで順位が付けられている。(エントリーが1699体)

 今や、ゆるキャラ(ご当地キャラ)は、圧倒的に競争相手の多い分野なのである。上位になるのは至難だ。

 秋田県内各地でも既に、各自治体や団体、企業などのゆるキャラが多数存在し、活動している。こうした中、秋田県の知事は、また県のPRキャラクターを選定したのだという。なまはげの子供型ロボットらしい。ゆるキャラは、他の自治体や団体、企業に任せれば良いことである。

 県が、幼児向けの着ぐるみマスコットキャラクターによって何かを得たいという発想には、全く理解に苦しむ。重要課題が山積している秋田県では、思考や時間を注ぐべきことが、いくらでもあるはずである。
 幼児や小学生などから人気を取りたい、話題を集めたいという、稚拙な戦略にしか見えない。

 また、県の新観光キャッチコピーが「んだ。んだ。秋田。」だと言う。
 東日本の方ならご存じのはずだが、「んだ」という方言は、北海道から、東北各県は勿論、関東の茨城など広範に使われている言葉だ。コピーの作製者がインパクトがあると思ったのかも知れないが、全く平凡な方言なのである。
 これも、最終的に選定したは知事や県であり、思考感覚がどうかしているとしか思えない。
 2012年に「あきたにしました。」という間抜けたようなキャッチコピーが選定され、実際使われていたが、これが大不評だったことが再選考の要因だと推察される。これも結局、無駄金ではないか。

 このような着ぐるみマスコットキャラクターや、キャッチコピーによって、何かを得たいという発想が、まともな行政のあるべき姿なのか。誠に乏しい発想力の持ち主達である。

 もっと、課題や施策に、発想力を発揮できないものなのか。

 一例だが、先日、新聞紙面に、人口減対策として、県が「子供3人目誕生の場合のみ、2子以降、保育料を無料」にするという記事があった。この程度のことで、少子化に効果があると思っている行政の発想力には憐れみを感じる。
 例えば、第1子の誕生から、フランスや日本国内の北海道松前町、石川県輪島市などでも実施している、出産祝い金、出産育児一時金を支給するほうが、より効果があるだろう。これに様々な社会保障制度を取り入れ、組合わせるべきである。
 
 単に第2子、あるいは第3子から保育料を無料にすることが、人口減対策に効果があると考えているのなら、貧困な発想である。
 多子家庭等への経済支援より、社会が子どもの誕生を歓迎しているという明確なメッセージを伝えることが重要と考えます。

 また、「ソウル便」にせよ、「秋田市中通再開発」にせよ、既定施策の踏襲にしか思考を持てず、県民や住民の「民意」を取り入れた方向に、施策を柔軟に大胆に転換できないのが秋田県行政の実態であり、これが、能力水準、限界なのだろう。
 しかし、これでは、閉塞感ある社会が生み出されてしまう。

 さらに、観光について言うと、数カ月前、旅番組によく出る有名タレントが、秋田市から県南・湯沢市の某「温泉の出る滝」へ旅する番組を見たが、道中、このタレントは目的地に着くまで、「ごはんを食べる所がない」としきりにこぼしていた。(こういったことは、口コミですぐ全国に伝わる)
 秋田県内では、自ら気づかないだけで、かようにサービスが行き渡っていない観光地がまだまだ多数あるのだ。行政や関係者はその改善にこそ尽力すべきである。

 このような現実に「んだ。んだ。秋田。」と言いたいものだ。もう一つのコピー「あんべいいな 秋田県」などととぼけている場合ではない。

 また、秋田県は弱小な、憐れな県のように捉えられがちだが、予算規模から見ると、2015年度で6014億円(一般会計当初予算、内、地方交付税1950億円、県税885億円、県債741億円など)ある県である。

 県や知事は、その膨大な予算を割り振る権限を有している。
 県行政や知事が有能であれば、県の改革、改善は十分可能な訳である。

 県行政の既定路線の維持、踏襲や、自己保身にしか思考を持てない人は、秋田県の前進にとっては不適格な人物と言えるだろう。

 ところで、秋田県のような地方では、県行政をあずかる県庁が、学生らの就職先の上位にあるが、真に有能な人材を採用する受け皿として機能しているのかどうか。
 キャッチコピーやPRキャラクターに頼るような発想は一体どこから生まれるのだろうか。
 県庁職員が、自己保身と自己生活の追求、老後の暮らししか、念頭にないような人達ばかりでは、貧困な発想の施策しかできないだろう。
 
 また、公務員、教員、金融機関、マスメディアなど限られた就職先から外れた秋田県生まれの人材は、他の都道府県へ流出し、戻ることはほとんどない。

 多様な能力やキャリアを持つ人材が秋田に止どまり、さらに県外者も秋田にやって来るような社会への変革が望まれる。
 
 それと同時に、秋田県民は、閉鎖的、排他的、陰湿と言われるが、そうした県民性を改め、異質を受け入れる、寛容で開放的な精神風土の社会に変わっていくことを望みたいものである。



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新県立美術館に移された「秋田の行事」を観た方々から、

以前より展示室が狭くなった。
「秋田の行事」が、窮屈で縮んで見える。
階上の左右から見ることが出来なくなった。
照明の照り返しがきつい。
2階から見ると目線から高すぎる。3階から眺めると壁画が低すぎる。
展示室に奥行きがなく、この壁画の迫力が全く感じられない。
以前は圧倒するほどの存在感があったが、この絵の輝きが失われた。
新しい建物の現代的な感じと秋田の行事が違和感ある。
あそこへ行きさえすれば、という大きな拠り所が失われた。

などの声が上がっています。
(2014年2月)




 「秋田の行事」は8月31日に、平野政吉と藤田嗣治が一体となり建てた現県立美術館(平野政吉美術館)から移設されました。これは、世界に誇れる貴重な文化遺産を崩壊させる、非常に愚かな行為であり、一秋田県民として、強く非難致します。

(2013年8月31日)




 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、建物を活用を検討していながら、2013年6月30日で閉館扱いとなりました。
 平野政吉と藤田嗣治が一体になり、実現させた現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、後世の人々、美術愛好家、若者達、藤田嗣治ファンのためにも残すべきです。
(2013年8月1日)




 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の大展示室は、「秋田の行事」のためにレオナール・フジタ(藤田嗣治)が助言したものです。
 

 ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
(2013年5月15日)



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美の巨人たち 藤田嗣治 「秋田の行事 」 ― 視聴出来なかった秋田県の方々に、一部誌上再現!
現秋田県立美術館(平野政吉美術館)に展示されている藤田嗣治「秋田の行事」




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