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事業費200億円ありきで始まっている、県と秋田市の新文化施設 ― 山形県「新県民文化施設」との比較 (2017.07.19)

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2017-08-17
 秋田県知事佐竹氏などが、県と秋田市との共同による新文化施設の建設を目論み、選挙公約にする意図であることが明らかになったのは、平成25年2月下旬頃だが、まだ建設地や建物の目的、用途、規模等全てが未確定の段階から、佐竹氏はこの施設について、「200億円はかかるかもしれない。350億円かけた県もある。中途半端なら造らない方がいい」 (2014年 《平成26年》 3月18日、秋田魁新報) と県議会で発言している。

 始めに事業費200億円ありきを、事業の具体化以前に表明しており、さらに現状ではそれが226億円~231億円にまで膨らんでいる。こういった言動、手法は、特定の業界、団体への利益を最初に確定させる行為に等しい。県民利益を第一に考えれば、コストの削減という発想、議論が出るのが当然である。そうはなっていない秋田県や秋田県議会の現状は一体何なのだろう。
 また、佐竹氏の言う「中途半端なら造らない方がいい」とは一体どういう意味なのか。身の丈以上の施設を良しとするつもりなのか、個人的な虚栄心を持ち込もうとするつもりなのか。

 ところで、隣県、山形県においても、2019年度中の開館を目指した「新県民文化施設」の建設が進められているが、この県では、知事、県議会によるコスト削減への努力の跡が見える。
 当初160億円の事業費を見込んでいたが、巨額であるとして一旦凍結され、その後、事業費圧縮への取り込みがなされ、現在は148億円に押さえられている。(延べ床面積は1万5796平方メートル、大ホール2000席。小ホールも当初計画されたが、県議会、パブリックコメントでの意見を踏まえ、県内既存施設の活用を図ることとした《山形県ホームページより》)

 県議会の最大会派の自民党内では「削れる部分は削り、規模を縮小すべきだ」との意見が強かったという。

 秋田市の県との共同の新文化施設においては、大ホール以外に小ホール(800席)が計画されているが、数百メートル以内に、2012年に完成したばかりのにぎわい交流館のホール(300人収容)やアトリオン音楽ホール(客席数700+車椅子専用席4)もある。小ホール(800席)は削減すべきでないか。

 何より使用可能な秋田市文化会館(大ホール1,188席、小ホール400席)を継続使用すればよいだけである。

 事業費が226億円~231億円にまで膨らんでいる秋田県と山形県とでは、78億円~83億円の差がある。
 アリーナ、スタジアムの建設に匹敵する額でもある。

 ところで、秋田市は、交付金目的のためか、新文化施設建設計画に合わせて、秋田駅前、千秋公園周辺地区を芸術文化ゾーンにしたいと突然言い出している。それまで、秋田市では、中心市街地活性化基本計画のコンセプトを「城下町ルネッサンス」、中通一丁目地区の再開発コンセプトを「千秋公園と一体になった、街中オアシス」としており、どこにも芸術文化ゾーンの言葉はない。

 しかし残念ながら、秋田市のような人口30万前後の中小都市において、秋田駅前、千秋公園周辺地区に文化施設を集約することにより、街の活性化が生み出されることはないと言えよう。文化・芸術に趣味を有する人の数は限定的である。
 より多様な人々が集まる、回遊性を生む多極化した街を志向すべきである。

 2000席の大ホールと800席の小ホールを有し、延べ床面積は2万1500平方メートルの秋田の巨大・新文化施設は、年間4億850万円の維持費が試算されており、現在の2施設(県民会館、秋田市文化会館)の年間維持費3億8234万円をも上回るという。統合後のメリットはむしろ少ない。

 「県は、県民会館と市文化会館を統合することで 『維持管理費が抑えられる』 と主張する。果たして本当なのか。市の試算によると、新文化施設の年間維持費は約4億850万円。これに対し、2015年度の2施設の年間維持費は計3億8234万円で主張と異なる」 (2016年12月19日、河北新報)

 秋田市の新文化施設は、事業費200億円という巨額施設を建てること自体を目的にした、県と秋田市の連携のように見える。
 
 言い換えれば、特定業界に約束した「200億円」捻出のための連携、共同事業と言えないのか。



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新県立美術館に移された「秋田の行事」を観た方々から、

以前より展示室が狭くなった。
「秋田の行事」が、窮屈で縮んで見える。
階上の左右から見ることが出来なくなった。
照明の照り返しがきつい。
2階から見ると目線から高すぎる。3階から眺めると壁画が低すぎる。
展示室に奥行きがなく、この壁画の迫力が全く感じられない。
以前は圧倒するほどの存在感があったが、この絵の輝きが失われた。
新しい建物の現代的な感じと秋田の行事が違和感ある。
あそこへ行きさえすれば、という大きな拠り所が失われた。

などの声が上がっています。
(2014年2月)




 「秋田の行事」は8月31日に、平野政吉と藤田嗣治が一体となり建てた現県立美術館(平野政吉美術館)から移設されました。これは、世界に誇れる貴重な文化遺産を崩壊させる、非常に愚かな行為であり、一秋田県民として、強く非難致します。

(2013年8月31日)




 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、建物を活用を検討していながら、2013年6月30日で閉館扱いとなりました。
 平野政吉と藤田嗣治が一体になり、実現させた現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、後世の人々、美術愛好家、若者達、藤田嗣治ファンのためにも残すべきです。
(2013年8月1日)




 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の大展示室は、「秋田の行事」のためにレオナール・フジタ(藤田嗣治)が助言したものです。
 

 ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
(2013年5月15日)



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美の巨人たち 藤田嗣治 「秋田の行事 」 ― 視聴出来なかった秋田県の方々に、一部誌上再現!
現秋田県立美術館(平野政吉美術館)に展示されている藤田嗣治「秋田の行事」




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