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秋田市の驚くべき活気のなさ ~ 盛岡市との比較

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2017-09-11
 今夏、盛岡市を訪れた。隣県、岩手の県庁所在地である盛岡市は、北上盆地のほぼ中央に位置し、面積は886.47平方キロメートル、人口 295,905人 (推計人口、2017年5月1日現在)、人口密度 334人/平方キロメートル となっており、秋田市とほぼ同規模の都市である。
 (秋田市は、面積 906.07平方キロメートル、人口 311,952人 《推計人口、2017年5月1日現在》、人口密度 344人/平方キロメートル)

 著者は、JR盛岡駅の東側にある中心市街地の一部、開運橋から大通商店街付近を通行しただけだったが、街は絶え間なく歩行者が行き交い、活気に満ち溢れていた。
 同時に、同じ東北の同規模の都市、秋田市の驚くほどの活気のなさは、一体何なのかと嘆かわしく感じた。

 何も著者だけではなく、ウェブ上でも、盛岡市は活気があっていい街だ、と伝える人が多数いる。
 なぜ、盛岡市は活気があるのだろう。

 盛岡市の玄関口、盛岡駅には、東北本線、田沢湖線、山田線、花輪線、いわて銀河鉄道と東北、秋田新幹線が乗り入れており、一日の平均乗車人員は31,126人 (2016年度) と秋田駅の10,879人 (2016年度) の約3倍である。北東北の要衝駅となっている。
 また、仙台駅とは、最短 39分、東京駅とは、最短 2時間11分で結ばれており、大都市圏と完全な日帰り圏内となっている。 (秋田―東京間は最短 3時間37分)
 県外からのビジネス客や観光客の利便性が高く、県外との人的交流が、秋田市に比べると相当活発であることがわかる。

 交通アクセスで、東北の他の県庁所在地と比較しても、大きなハンディキャップがある秋田市が、 「活性化」 を勝ち得るためには、箱物ではなく、他都市を上回るソフト、政策、アイディアの力が求められるだろう。
 コンクリートのバラマキ市政では、衰退するだけである。

 ◎ 青森―東京間 最短 2時間59分、山形―東京間 最短 2時間26分、仙台―東京間 最短 1時間31分、福島―東京間 最短 1時間22分 (全てJR新幹線)

 また、盛岡市の中心市街地は、JR盛岡駅の東側の約218ヘクタールの地区であり、そこに市全体の約25.1%の小売商業が集積するなどしており、市役所、県庁、県民会館などの多くの公共公益施設も立地している。

 また、盛岡市は、街中の自転車の利用促進に力を入れており、平成20年度には市内3つのエリアに自転車走行空間 「ブルーゾーン」 を設置するなどし、自転車走行の利便性が高められている。今回、商店街の各店先に2台程度の自転車がきれいに駐輪しているのが数多く見られた。そして、それらが決して街の景観を損ねてはいなかった。
 こういったところにも、人々や街の活気が感じられた。

 秋田市中心部においては、自転車利用した場合、気軽に駐輪できる状態にはなっていない。ビルの地下にある有料駐輪場 (無料もあり) にわざわざ運ばなければならない仕組みになっている。
 行政など管理する側に都合の良いシステムが築かれたのだろう。
 自転車の特性を生かした街にはなっていない。こういった所からも活気が削がれている。
 
 また、秋田市では、にぎわい=通行量と見て、再開発により中心市街地の通行量が増えたとしているが、商店の販売額が増加したとの話は聞かない。

 「経済産業省の14年の商業統計によると、市全体に占める中心市街地の小売業の売り上げは9.7%。07年の13.2%から低下しており、商業の地盤沈下に歯止めがかかっていない」 (2017年3月2日、河北新報 ONLINE NEWS)

 街の活気は、生産年齢人口 (労働力の中核をなす15歳以上65歳未満の人口層) に当たる人達が、各々の目的を持って行き交い、集まっていることで産み出されるものである。

 高齢化率日本一の秋田においては、秋田駅構内の通路 「ぽぽろーど」 を高齢者らが大勢世間話をしながら通行し、集まっているのをよく見かけるが、こういった状態は、本当のにぎわい、活気ある街とは言わないだろう。

 盛岡市駅前にある開運橋は、 「二度泣き橋」 と呼ばれているそうだ。転勤で盛岡に来た人がこの橋を渡る際、 「なんて遠くまで来てしまったのだろう」 と一度泣き,何年か後、再び転勤で盛岡を離れる際に,今度は 「盛岡から離れたくない」 と二度泣くことをいうのだそうだ。盛岡は人情に厚い、人に優しい街、自然豊かな街としても広く知られている。

 秋田において、人々の人情を語る、心温まるエピソード、話題などをほとんど聞いたことがない。
  (一県民として、一応秋田県民は、比較的優しく、穏やかな人が多いとだけ記しておく。)

 また、盛岡市では、町屋の街並みや歴史的建造物が保存され、人々に愛されている。最近では7月17日に、東京駅を設計したことでも有名な辰野金吾と盛岡出身の葛西萬司の設計による 「岩手銀行 (旧盛岡銀行) 旧本店本館」 (国重要文化財) が、耐震補強工事を施したうえ、金融史を伝える 「岩手銀行赤レンガ館」 として再オープンしている。

 それに比べ秋田市では、古い建物をその真価を理解せずに解体し、新規に建築するケースが非常に多い。

 街の古き良き物を愛する気持ちは、街への誇りと自信になり、人々の活気、街の活気の源になる。
 これは、盛岡市と秋田市の違いでもあります。

 因みに、家庭ゴミの収集についてだが、盛岡市は無料、秋田市は市民に負担をかけ、平成24年から大袋 (45リットル) 450円 (10枚) の有料になっている。そして、その手数料収入の2分の1、2億2千500万円が、毎年、判で押したように、焼却施設、溶融炉の更新のための基金に充てられているのである。

 秋田市を、普通の人口30万人都市に相応しい、市民が暮らしやすく、活気ある街に変えていくために、秋田の人がやるべきことは多く残されている。



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新県立美術館に移された「秋田の行事」を観た方々から、

以前より展示室が狭くなった。
「秋田の行事」が、窮屈で縮んで見える。
階上の左右から見ることが出来なくなった。
照明の照り返しがきつい。
2階から見ると目線から高すぎる。3階から眺めると壁画が低すぎる。
展示室に奥行きがなく、この壁画の迫力が全く感じられない。
以前は圧倒するほどの存在感があったが、この絵の輝きが失われた。
新しい建物の現代的な感じと秋田の行事が違和感ある。
あそこへ行きさえすれば、という大きな拠り所が失われた。

などの声が上がっています。
(2014年2月)




 「秋田の行事」は8月31日に、平野政吉と藤田嗣治が一体となり建てた現県立美術館(平野政吉美術館)から移設されました。これは、世界に誇れる貴重な文化遺産を崩壊させる、非常に愚かな行為であり、一秋田県民として、強く非難致します。

(2013年8月31日)




 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、建物を活用を検討していながら、2013年6月30日で閉館扱いとなりました。
 平野政吉と藤田嗣治が一体になり、実現させた現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、後世の人々、美術愛好家、若者達、藤田嗣治ファンのためにも残すべきです。
(2013年8月1日)




 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の大展示室は、「秋田の行事」のためにレオナール・フジタ(藤田嗣治)が助言したものです。
 

 ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
(2013年5月15日)



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